見えました!
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6月末に全記事で紹介した番組を見た。その
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藤田嗣治編
この作品は見逃してしまった。というのも録画設定する時、TVに番組表を出してカーソルで送りその番組の上でクリックして予約するのだが、NHKは当日一時間前に「おまえなしでは生きていけない」の番宣の番組を組んでいたらしくそれを録画してしまってがっくり
!予告編しか見られず・・・。
内田百閒編
内田は作家だが、名前は知っていても作品を読んだことはなかった。百閒役を石橋蓮司さんが好演。その当時の着物姿が様になっていた。ずいぶんと変わり者でがんこ・偏屈なそれでいてどこか憎めない人柄。大の小鳥好きで家に何十羽も飼っていた。(TVではメジロだった)そんな百閒の庭先へ野良猫が現れるようになり、内縁の妻に追い払うように言う。ところがある日その野良猫が庭にある大きな甕(雨水をためる?)に落ちたのをきっかけに内田の心がかわる。百閒は学生時代に読んだ「吾輩は猫である」に感銘を受け、後に夏目漱石に弟子入りしている。その「吾輩は猫である」の中で猫が甕に落ちる一節があるとか・・・。運命を感じたのか、嫌っていた野良猫に餌を与え始めるのだ。水の嫌いな猫への詫びだという。さらにある時、自分のおかずの干物を残した。妻が「おきに召しませんでしたか?」と尋ねると野良猫にやる分だと言う。妻が「それなら家でその猫を飼いましょう!」と言うことになる。
それからは、猫可愛がり。猫に木製の寝床を用意したり、風呂の蓋の上に寝てしまっている猫をおこせず「どうしよう?」と裸のまま思案したり・・・。わかるわかる、猫好きの私としてはそんな気持ち。百閒は言う。「猫は素っ気ないからいい。恩に切るなぞは人間社会だけでたくさん!」
その猫はノラと名付けたが、ある日突然いなくなる。百閒が「ノラや」という随筆集を出した翌日のことだと言う。百閒は寝ても覚めてもノラのことが心配でなんと14年も探し続けたという。猫探しのビラが残っている。その文章も百閒独特の言い回しで、賞金まで付けている。英文で書いたものも子供向けに手書きで優しく書いた物まである。14年も探し続けるなんて、百閒のノラに対する強い愛情、さぞかし辛かっただろうと思われる心情を思うと後半はもう涙。涙。私もグチャグチャになってしまった。フィクションなら最後の最後にノラが現れてめでたし、めでたしで終わりにしたいが・・・・。
この番組をきっかけに私は内田百閒の本を読んでみたいと思った。もちろん、まずはじめは随筆集「ノラや」だ。
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