晩秋の養老渓谷
千葉県にはあまり高い山がありませんが、関東では一番遅い紅葉を見られる名所に「養老渓谷」(市原市~大多喜町)があります。26日(土)に行ってまいりました。生まれた時から千葉県に住んでいるのに「養老渓谷」には今までにチラと立ち寄った程度で、紅葉の時期に本格的に出向くのは初めてです。
自宅からはカーナビを利用して、1時間半弱で到着。この時期に訪れたのは初めてですが、毎年この時期はここの観光地は交通渋滞で悩まされていたようです。今年度からこの地域の観光協議会がその緩和のために「パークアンドバスライド実験事業」を実施。これは、大型の有料駐車場から2ヶ所の観光地へ無料シャトルバスを運行するものでした。私鉄小湊鉄道の駅前にも停車し、鉄道利用客も乗車できます。我が家もその駐車場に車を止め(1日¥300)、シャトルバスに乗る。「栗又の滝行き」と「梅ヶ瀬渓谷行き」がありますが、今回は「栗又の滝」へ。運行区間はフリー乗り降り、どこでも乗り降りできるそうですが、今回終点まで。15分程度で到着。今日は滝めぐりのハイキングコース(約4㎞)を歩く計画です。
そこから、しばらく遊歩道に入るまで道路沿いの坂道を歩く。道はカーブも多く観光バスが すれ違うときはどちらかが待避所で待つというほど狭い。歩く人はそんな時体をガードに横向きに押し当ててジッとして行過ぎるのを待つ。そして、いよいよ遊歩道入り口より渓谷へ降りて行く。降りるといきなり左にゆったりとなだらかな「栗又の滝」が現れた。
滝の上から見れる遊歩道を見つけ、登ってみる。その途中に休憩所と見られる、横に長い東屋があったのだが、そこで酒盛りをしたのかアルコールの空き缶が飲み散らかしてごっそり置かれてあるのを見てがっくりする。自然を愛でに来て、ゴミを捨ててゆくなんて本末転倒。「そんな人たちは自然を愛す資格なんてない、ここに来てはいけない人たちだ!」思わず、近くの観光客に聞こえるように大きめな声で言ってしまった。
このところ雨らしい雨も降っていないせいか、滝の水量は今一つ無く、水の流れの迫力はない。水の透明度はまあ、あるかな?
肝心の紅葉指数はややまだ早かったか?ところどころに鮮やかな赤が見える程度でした。でも、空の青さをバックにすると一段と綺麗に見えるようです。いくつかの写真をご覧ください。
のんびりと、紅葉を見ながら遊歩道を歩く。写真に有りませんが、「栗又の滝」以外に、「千代の滝」「万代の滝」「昇竜の滝」などありました。デジカメのバッテリーが上がり、換えの電池を入れるもなんだか調子が悪くなり後半は写真が取れなくなりました。とっても、残念。特に、遊歩道から上がり、水月寺までの間に「幻の滝」(一、二、三、四、五の滝)(*正式名は「小沢又の滝」)が有るのですが、そこの茶屋を開いている家族が、こちらに遊びに来た際偶然見つけて、東京からこの地に移り住み、この滝を見られるように開拓をして、お土産やと茶屋と恰好の滝見台を作ったとのこと。(1986年)この滝は水量も豊富で迫力あり、一つは高さも充分ありました。見る価値は、今回の滝めぐりの中では充分あると思うのですが・・・。こちらに出向いたときは是非「幻の滝」も見てみてください。
追記:インターネットで調べたら、「幻の滝」のなかの、最大の滝は「小沢又の滝」だそうで、あとのいくつかは自然のものでなく、ここを切り開いた人が人工的に水を引いて作った人口滝だそうです。滝のそばで見やすいようにと足場のポールと板を取り付けているんですが、最大の小沢又の滝の上にまで、川をまたぐ橋を架けてしまっていて、下から見ると景観が失われているのは誠に残念。
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