小江戸・佐原散策②
車を山車会館駐車場に止める。佐原は夏と秋に大きなお祭りがあり、その際に各地区から山車が引き出され、街を練り歩く。先日紹介した「八街秋祭り」よりも規模は大きく、祭りに使用されるお囃子も「佐原囃子」と言われ、逆に八街祭りでも使用されるお囃子なのです。でも、今回は山車会館には寄らずに、佐原の町並みの散策を開始する。
佐原(現在は香取市)
佐原は江戸時代から利根川水運の中継港として発展。商人の町として栄えました。小野川を中心としてその近辺には江戸・明治・大正・昭和初期の町家、土蔵・レンガ造りなどの建物が数多く残っています。このように歴史景観を良く残し、それを活かした町づくりに取り組んでいることが認められ、平成8年12月に関東では初めての「重要伝統的建造物群保存地区」に文化庁から選定されました。昔からの家業を引き継ぎ、現在も営業を続けている商家が多く、まさに「生きている歴史的町並み」であると評価されています。
まずは中央を流れる小野川に向かって歩きます。街中の道は片側一車線の昔のままの道路で車も人通りも少ない。まず最初は古い建物「三菱館」が現れてきました。
大正3(1914)年に建てられた県下有数の洋風建築。当初は川崎銀行として、後に三菱銀行として使用され、現在は観光案内所として利用されている。 この日は案内所はお休みでした。
このあたりから、道の左右に昔の商家があちこちに建っています。まもな く、小野川にかかる忠敬橋に出た。小野川の両岸は佐原散策のメインルートでしょう!昔ながらの民家が並んでいます。
忠敬橋を渡ると、重要伝統的建造物の商家が並びます。
「正文堂書店」(千葉県有形文化財)
明治13年(1880年)建造。昇り龍、下り龍を配した看板と三重に防火設備を伏す土蔵造りの建物です。
「小堀屋本店」(蕎麦屋)(千葉県有形文化財)写真右側
明治23年(1890年)の建造。創業は天明2年(1782年)。土蔵に蕎麦作り秘伝書や道具が残っている。明治に建て直していますが、江戸時代そのままに作られている。
「福新呉服店」(千葉県有形文化財)写真左側
明治26年(1893年)の建造。明治25年の火事で焼け、翌年に立て替えられた。今でも、店が続けられており、私はこちらで風呂敷「もったいない」を購入f(^^;)!
今度は小野川沿いをJRの線路方面に歩き、最後に架かる開運橋を目指します。お目当てはランチ。ちょっと早いけど、前日佐原観光協会のHPで調べて雰囲気の良さそうな「ランキュルよしや」と言うお店に行くんです。
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▽ショウジアンさんへ
昔の雰囲気を守っていて、のんびりと散策したりおみやげ屋さんを覗いたりで、とても心和む街です。機会あったら、是非訪れてみてくださいね。
投稿: タム | 2006/12/19 16:24
佐原が香取市に成ってしまったとは・・・昔から伝統ある地名だけは残して欲しいものですね・・・千葉県有形文化財の建物ばかりで本当に良い所ですね~時代が戻ってしまいそうな感じでとても良い光景です~
明治の建物は最高ですね~佐原へ出かけてみたく成りました~
投稿: ショウジアン | 2006/12/09 23:53