足掛け3年、「竜馬がゆく」読破!
全く自慢は出来ないが先日あしかけ3年もかかって、司馬遼太郎原作「竜馬がゆく」を読み終わったところ。
司馬さんの作品は以前にいくつか読んだことがある。大河ドラマ「新撰組」を見ていた年に久しぶりに司馬さんの作品「燃えよ剣」(主人公:土方蔵三)を読み、その際にちょっと関わりで出てくる坂本竜馬を知りたいと思った。「坂本竜馬」は有名な名であり竜馬を尊敬する男性もよく聞く。だが、学校で習った歴史上の人物にその名は無かったと思う。(私の世代の教科書だけかな?)
しかし、この本実に長く単行本で5巻、文庫本で8巻もある。読書の本はほとんど図書館利用の私。いい訳だが、私は読む時間が取り難く寝る前の布団の中での読書が主流なため遅々として進まない。そのため延滞返却は当たり前となってきっと図書館ではブラックリストに載っているかも(><)!督促状やまた予約が入って返却を迫られることもある。文が長く、登場人物も多いので途中ちょっと他の本へ移ってしまうこともしょっちゅう。私のミーハー癖で、映画やTVで話題になるとその原作が気になりそちらに浮気ばかりしてしまい、一向に読み終えられない。心の底では読み終えなけりゃと思いつつ・・・。
さすがに今年に入ってもういい加減読破しなけりゃと図書館へ行くと貸し出し中で借りられず、予約を入れてもちっとも借りられない状態が続いていた。「まだでしょうか?」と催促をしたら、きっと読んでいる人が返却しないのでしょうね、他の市の図書館からわざわざ借りてくださり連絡が入った最後の2巻!
これには恐縮しきりとなり、なんとしてでも読み終えようと必死になる。幸い4月から夫とやっていた早朝ウォーキングは無くなり一人でのウォーキングのため自分のペースで歩ける。コースも農道で車も人通りも少ないからその時間を利用して読書するようにした。まるで二ノ宮金次郎みたい(といっても私は働きながらではないけど)。ウォーキングの時間は結構読書の時間に有意義に使えるな。そのおかげでついに先日やっと読み終えられた。
最後の章は竜馬原案の「大政奉還」が成功し、これからの日本を引っ張っていく人選をしいよいよと言うところでの竜馬と中岡慎太郎が暗殺されるシーン。わかっていても涙がこぼれきてしまう!歩きながら泣く姿を人に見られなくて幸いだった。
どんな本を読んでも映画やTVを見ても大概の人が感じるようにその主人公に感情移入してしまうが(現に私は相反する土方歳三にも同じだったが・・・)、それを差し引いたとしても「坂本竜馬」と言う人は男性からも女性からも好かれる性格の持ち主で、この時代では思いもつかない本当に大きなことを考えそれを実行し、日本を変えた人物だと思う。世の男性が憧れるというのも本当に頷ける。女としてはそばにこんな人が居たら絶対恋すると思う。
司馬さんの「竜馬」は関連の膨大な資料をかき集め調べつくしての史実を重視して創作したと思うが、どこまでが真実でどこからが創作なのか全くわからない。まだ生きていらして質問できるならそのあたりを是非聞いてみたい。読者が感じる以上に司馬さんは坂本竜馬に壮大な愛情を注いでいたのだけは間違いないだろう!
長い本で決心は要るけど、まだ読んでない方是非いつか読んでみてください。
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コメント
▽浜辺の月さんへ
2つもコメント入れてくださってありがとうございます。
読書は好きですね~。といっても私もなかなかそれだけの時間は取りづらい生活です。そんな生活でも読み始めてその本がすごく面白いと止められなくなり、ちょっとした時間でも(例えばトイレにいる間とか)先を読もうと夢中になり割と早く読み終わることもあります。とくにサスペンスものはその傾向があります。
これからはブログに書いたようにウォーキングの間も利用すると読書の時間も取れるかなと思ってます。でも、これをすると普通に歩く時よりも終える時間が1・5倍位かかってしまうので、さっさと済ましたい時は読めません。それが難点です。
ブログの意義で言えば、私にとっては読書することによって知識を得たり文章を書く力の手助けになっているとは思います。何より俗世間を忘れて本の世界に没頭する間は私にとって楽しいからなのですよ!
月さんが絵を書いて楽しむのと同じこと。ブログと同じように人それぞれ違う観点から書かれているように人それぞれ、楽しいことを見つけて日々過ごせば良いと思うのです。私からすれば月さんが絵を描かれる趣味を持っていることに尊敬を抱きますから・・・。
それとメールは届いており、拝見しました。了解しましたので、またこちらかも訪問させていただきますね!
投稿: タム | 2007/06/16 15:51
▽トムジェリさんへ
トムジェリさんは確か呉市にお住まいなんですよね!山口県もかつて長州藩であり、竜馬も関わりがあり長州を何度も訪れてますよね。それだけに親しみもある人物でしょうね、山口県人としては!
高知や脱藩路まで歩いたのですか?羨ましい限り。私は四国を訪れたことがないので、いつか高知も含めて行ってみたい土地なのですよ。
竜馬が生きていたら?竜馬は政治家には興味がなく世界の海運王を目指してましたから、その後は世界をまたにかけて経済面で日本の発展に貢献したことでしょう。
投稿: タム | 2007/06/16 15:27
「竜馬がゆく」を読まれたのですね。
凄いです。
3年かけて、頑張りましたね。
おめでとうございます♪☆♯◇
わたしは、中々本が読めない人です。
新聞もあまり読まないです。
トホホホホホホホです。
一番長いのを読んだのが、子供の時に一度、1冊「南総里見八犬伝」、そして、学生の時に「罪と罰」これだけです。
後は短いのや、児童書ばかりで(しかもほんの数冊)、あまり純文学とか、長いのは読めません。
何か、余程、きっかけとというか、取り掛かりがある時ではないと無理っぽいです。
だから、タムさんを尊敬します。
長編の文学を読める人は本当に尊敬しますね~~~。
あ、それからこれは話しは違うのですが、もし気が向いたら、以前タムさんがわたしへメールを送って下さったタムさんのアドレスをご確認頂けないでしょうか?
少しご連絡したいことを送りました。
投稿: 浜辺の月 | 2007/06/13 22:05
おぉ~あの長~い小説を全部読んだのですね!
タムさんは、文学少女ですね♪
我が家にも同じ本がころがって。。。いえ、夫が竜馬が大好きなので、
何度もその小説を読んでいるみたいです。
なので、高知や脱藩の道などもいっしょに歩いたこともあります(^.^)
竜馬が暗殺されなければ、日本はどのように変わっていたのでしょうね。
投稿: トムジェリ | 2007/06/12 11:42
5月の末以降にコメントくださった皆さん、すっかり返しのコメント遅くなりごめんなさい
▽cyaguままさんへ
すっかり遅くなりました!すいません。「二宮金次郎」さんって恥ずかしい~。でも、cyaguままさんのユーモアにとってもあったかさを感じます。ありがとう!
「坂の上の雲」まだ読み始めてません。竜馬の後に借りたちょっとお気楽な本を読んでいてそれさえも読み終えていないため。早く読み終えようっと。
その本を返却の際に「坂の上の雲」の本が借りられるといんですけど・・・無かったら司馬さんの本だから購入しても良いかとも考えてます。
なんとかTV放映前に詠み終わっていたいと思います。
▽阿武さんへ
架空の時代小説ですね!こちらは庶民の生活や人情に重きを置いた小説でしょう。ちょっと昔に「山本周五郎」の作品は読んだことありましたが・・・機会を見て、阿武さんお薦めの池波さんや藤沢小説を読んでみますね。
▽男爵さんへ
男爵さん、本当に生きていたんですね~~。
世の中はすっかり変わってしまいましたよ(ちとオーバー)
また、オバさんネタや男爵さんご好みの若い独身女性ネタを楽しみに遊びに行きますね。だから、あんまり休んでばかりいないでね。(といっても、私の方が最近はネタ切れで更新が出来ない~(TT;)!
ブログも3年目に入るとさすがに同じネタではつまらないとちょっと最近考えすぎてかけなくなってます。私も男爵さんを見習って、親父ネタかイケ面ネタ?でも書いてみるか?ヨン様もハンカチ、ハニカミ王子もどうも興味がそれほど沸かないのも事実~、私はこれからどの方向に行こうかしら?悩むところです(~~)う~~~~~~~ん・・・
投稿: タム | 2007/06/11 09:54
男爵様・・冬眠いや春眠からただ今目が覚めました。
周りは緑一色で目が冴えます。
二日後には(6月1日)またまた目が冴えます。
投稿: 男爵様 | 2007/05/30 16:56
私も若いときは「竜馬がゆく」や「世に棲む日々」などを夢中で読みました。でも年をとってきて、池波正太郎や藤沢周平のほうに移ってきました。こっちはこっちでいいですから一度お読みあれ。
投稿: 阿武さんのゆきあたりばったり | 2007/05/29 20:31
「二宮金次郎」さん、こんばんは!
読破、おめでとうございます!「やったネ!」って感じです。
読みたくても読めない時期ってありますよね。
こんなときのほうが集中して入っていくみたい。
「竜馬がゆく」はまだ読んでいません。
私も司馬さんは大好きな作家です。
「項羽と劉邦」を読んで圧倒され、それ以来のファンです。
まもなく「坂の上の雲」がNHKでドラマ化されるとか。なかなか難しいと思います。
主要人物を誰が演じるか気になりますが、でも本に勝ることはないでしょうね。
投稿: chaguまま | 2007/05/27 22:47
▽ミーシャさんへ
ミーシャさんが司馬さんのファンであり司馬さんの本をだいぶ読まれているのはHPから存じてます。
私はまだ本の一部を読んだだけ。まだまだ司馬さんの時代小説は知らない部分が多くて、これからもぼちぼち読んでいきたいと思ってます。
それにしても、司馬さんの本を深くしっかりと読まれているのに関心させられました。私は3年もかかってしまったので内容も初めのころの部分はうろ覚え(><;)やはり集中的に一気に読まないとしっかり頭に入って来ないですね。司馬さんのその他の作品も読みたいので一息ついたらまた「竜馬がゆく」を読み返し、愛読書にしたいとも考えています。
またまた、何年か越しになる気もするが・・・(、、;)
▽ミッチさんへ
大河ドラマで「竜馬がゆく」をすでに取り上げていたんですね。その頃はまだ時代小説や司馬遼太郎を読んだことが無い頃だったと思います。TVでやっていたのを全く記憶してませんから・・・。今だったら何が何でも見ると思うけど・・・。
数年前に市川染五郎が竜馬役でTV東京のお正月恒例の12時間時代ドラマでやっていたようですね。検索でDVDになっているのが出てきました。(これも知らない!)
でも私の竜馬のイメージから市川染五郎さんはピンと来ないな~。誰だったらイメージ沸くかな?
山岡荘八の「家康」は28巻もあるの(@@)!私はそれを聞いただけで取りくまなそうです。
竜馬のすごいとこって、自分が日本を変えようとしたのに変わったその後に「政治家」(名誉や名声でも言い換えられるかな?)として名を連ねようなんてちっとも考えていなかったこと!海運業で世界を闊歩したい、実業家の方に魅力を感じていたこと。
そんな面もまた人を惹きつけるのかも知れませんね。
「坂の上の雲」もある人から進められたことがあります。ミッチさんもお薦めだし次はそれを読もうかな?
▽はちさんへ
お久しぶりです。ミッチさんに続き、はちさんも山岡家康を読破したのね、ものすごいし、尊敬してしまいま~~す!
はちさん、今だったら韓流ドラマになった小説ならどんなに長くてもはまるかもね(・+*)!
投稿: タム | 2007/05/24 09:53
すご~~~い。
すっかり長いものが読めない体質になった!?はちです。
はちの今までの最長記録は山岡荘八の「徳川家康」文庫で26巻。
若かったのね☆しみじみ・・・。
歴史物にはまった時期に、勢いで読んだものです。
ホントにもう読めません(@。@)
投稿: はち | 2007/05/23 22:03
足掛け三年かけてよく投げずに読破したのね。おめでとう!!(笑)しかもウオーキングしながら、図書館での返却の延滞も何のそので読破するまでの過程のすさまじさに共感を覚えながら、可笑しくなりました。かって私も、通勤のバスの中で山岡荘八の「徳川家康」を、文庫本で28巻あったと思うのですが、二年かけて読破しました。何せ、距離が短い所だったのでちっとも進まなかったんです。
「竜馬がゆく」日本中が元気になったという本ですね。私は大河ドラマで見てからすぐ読みました。演劇でも「竜馬とその妻」をみましたが、ちょっと抜けているところもあり、ただ、器が大きく、男っぽいだけじゃなく魅力ある人物だと思っていました。幕末は、素晴らしい人材を生み出した時代ですが、中でも竜馬は魅力的でタムさんじゃないけど恋しちゃうかもね。今の世こそ竜馬のような人材が求められますね。そう言えば秋にNHKの大河ドラマで「坂の上の雲」を放映するとのことですが、図書館でもう一度読もうと棚を見たら既に借りてなかったです。司馬遼太郎の本は面白いですね。
投稿: ミッチ | 2007/05/21 23:37
タムさん、こんばんは。
私はこの作品を一気に読みました(笑)
タムさんのようにじっくり読むのもいいですね。楽しみを先送りしながら、長い期間楽しめますし。
司馬遼太郎は産経新聞の記者でしたから、かなり史実に沿って検証・推理したと思ってます。鋭い視点がいいですね~ 世界に一万隻の船を浮かべれば、一万の日本の領土が出来るとかね^^ 司馬作品はどれも、時代背景を詳しく教えてくれると思います。例えば、ほかの作品ですが、私たちは奈良時代というものをどんなふうに想像するでしょう。彼は曰く、「八世紀初頭に平城京という大都市ができたものの都市としては全く孤独なものであった。他に都市がなかった。なにしろ日本の七世紀末から八世紀の社会には多様性がなく、一望、農民や採集生活者だけだったのである。同時代の唐は無数の都市が積み上げられてその最頂点に長安があったのに比べると、まことに貧寒としている。」
ともあれ、魅力ある作品が多いと思います。
投稿: ミーシャ | 2007/05/21 23:02