やじきた道中 てれすこ
これまた、三三さんつながりで映画「やじきた道中てれすこ」を見た。三三のブログ「三三のひとりごと」の記事から、この「てれすこ」に出演したことと11月中旬よりロードショーと聞いていたので、三三さんファンとして、「三三さん探し」に見に行ったしだい。
行く前に、何度かこの映画の公式ホームページを訪れて情報を得た。古典落語のいくつかを物語に練りこみ、弥次さん喜多さんの名コンビに売れっ子花魁も加わり、笑いと涙の珍道中とある。
抱腹絶倒の映画を見て、しばし心の底から笑ってみたいとも思い期待が膨らんでいた。弥次さんに中村勘三郎、喜多さんが柄本明、花魁の喜乃に小泉今日子。その他にラサール石井、波野久里子、六兵直正、藤山直美、國村隼、笹野高志等そうそうたる俳優たちが出演。
てれすこって何?⇒のほぼ中央に書かれた奇天烈な生き物の想像図がそれ。古典落語に「てれすこ」というネタがあり、そのてれすこを薬にした<てれすこ丸>は万病に効くという。花魁のお喜乃は病に伏せった父親に会いたいからと自分を好いてくれている弥次に足抜けを手伝ってくれるようせがむ。売れない歌舞伎役者の喜多さんは舞台で大失態をやらかし、気落ちして首をくくる最中に紐が切れて、弥次さんに再開。気を取り直して上方でもう一度役者修業をしようと決意し、二人の旅に同行させてくれとせがむ。弥次さんもしぶしぶ許し、花魁を連れて、幻の「てれすこ丸」を求めながらのやじきた珍道中が始まる。
始まりから終わりまで一流の俳優たちがその演技力を通して場面場面で笑わせてくれる。また、弥次さんと喜多さんの掛け合いも楽しい。特に喜多さん役の柄本明がすごく面白い。道中でのいろいろな珍事も笑いのオンパレード。「てれすこ、お茶汲み、浮世床、淀五郎、狸賽、野ざらし」の落語ネタが入っているそうで、笑えるわけだ!タイトルのてれすこにこだわらず、各場面場面を楽しむ映画だと思う。
ところで、私のこの映画を見る目的は三三さん探し。みーつけた!花魁に偽の切り指を渡され金をつぎ込んだ常連たちが、だまされたことを知って、道中後を追ってきた総勢の一人、大工の源さん役。しかも予想以上にセリフもあり、落語家だけあって台詞回しもうまいと思ったな。
全体通してのてれすこにはこだわらず、場面ごとに愉快な部分を楽しむ娯楽映画だと思った。お友達同士や家族で見て、笑いの共有があるほうが見てからの余韻で楽しさを倍増できると思った!(私はおひとり様の鑑賞だった!)
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