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2009年2月

チェ 39歳別れの手紙

前篇の「チェ 28歳の革命」を見てから3週間後、後編の「チェ 39歳別れの手紙」を見た。

Dsc00413 前篇に比べ、後編はゲバラたちのゲリラ隊がどんどん窮地に追い込まれ、最終的にボリビア政府軍に捕らわれてしまう。隊長のゲバラは戦犯裁判もなく、捕らわれた翌日あっけなく処刑されてしまった。結末は判っていて号泣するかと予想していたが、あっさり銃殺されてしまい、私自身も静かな涙を流す最後だった。

映画はキューバ革命を成功(1959年1月3日)に導いた6年後、キューバ共産党の発足式から始まる。そこにはカストロと並ぶはずのゲバラの姿が無い。彼はその半年ほど前にカストロに手紙を残しキューバを去っていたのだ。噂が噂を呼び、カストロとの不仲説さえ流れだし、ついにカストロはゲバラから彼に宛てた手紙を発足式の場で読み上げ公表した。その中身はキューバにおける地位、市民権を放棄し、新たな戦場へと旅立つ決意とともにキューバへの熱烈な愛情を示して書かれていた。

ゲバラは手紙を残しキューバを去った翌年、変装しボリビアに侵入した。現地のゲリラたちを革命戦士として訓練し、第2のキューバ革命を興そうと闘志に燃えていた。しかし、その目論見は次々と崩れ始めてしまう。支援を当てにしていたボリビア共産党が及び腰で武装闘争を拒否。厳しい訓練に耐えられず脱走したものが現れ、彼らから政府軍にゲリラの情報が漏れていく。それでも、一時ゲバラの部隊は政府軍と遭遇し大勝利をおさめたりした。次第に力をつけているゲバラ隊に政府軍はアメリカの全面的支援を得、対ゲリラ用特殊部隊の育成を進めた。緒戦を優勢に戦ったゲバラたちも展開した地帯が山脈と渓谷の過疎地で補給路や連絡路が難しく、食料や医薬品の不足から兵士たちの士気を失わせていく上、ゲバラ自身も喘息の発作に苦しんだりした。頼みの住人は山間部では生活は貧しいが政権の政策に甘んじゲリラ隊によそよそしく協力的でなかった。鉱山労働者ら戦闘的な人民は首都付近が本拠地であり地理的に連携しにくい上、先手を打って政府軍が武力で弾圧、容赦なく虐殺を行った。もう一つの隊ホアキン隊と離れ離れになり、連絡が取れないまま両隊は分断状態に。ホアキン隊は農民の通報によりある川を渡っているところを全員銃撃された。孤立無援のゲバラ隊はユロ渓谷で政府軍に包囲されゲバラは囚われ、イゲラ村に護送。翌日、最高司令官からの指令の電話を受け、村民も見守る中、射殺により公開処刑が執行された。1967年10月9日(ボリビア潜入341日目)、ゲバラは革命に殉じ、39歳の生涯を閉じた。

キューバ革命の成功までの前篇と比べ、なんと暗い後篇の内容だろう(u_u。)

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房総座落語会

最近の記事とは前後するが、2月1日(日)、千葉県立「房総のむら」にて落語を見て(聴いて)きた。Dsc00365

房総座」と称して、ここ数年 年3回の落語会を開催していて、たまたまファンになった 「柳家三三」さんが噺すと知って参加したのが、2007年の秋。<柳家三三落語会・2007年9月の記事>一席(45分)の木戸銭が¥500のワンコインであることも魅力だった。その年度の契約が三三さんなのだと勝手に思い込んでいてその後は落語会に出かけることもなかった。

ところが最近あるタウン誌の中の記事に2月に開かれる「房総」の記事が載っていて、噺家は「柳家三三」だとあるのを見つけた。あれ以後も「柳家三三」さんとの契約で続けられていたようだ。おしいことをしたな。その間も何度か三三さんがいらしていたのに・・・。

前回は私一人で出かけたが、今回は夫も誘って行ってみた。1席¥500円ならと2席目のチケットも購入。早めについて「房総のむら」内の「木もれび」というレストランで昼食をとった。このレストランも格安で量も多くよかった。

Dsc00364 前の席を確保しようと30分前に行くと、すでに開場を待つ人が結構いた。前回来たときこんなに待っていたかしら?間もなく、開場となり前回と同じ総屋の2階へ上がる。後で抽選会があるとのことで、番号札を渡された。なにがもらえるんだろう?こんな企画も前回にはなかった。とにかく、急いで行って前から3列目、左端の席(座布団席2つ)を確保した。

始まる前に関係者が挨拶をした折に、今回で三三さんの高座が9回目になること、回を増すごとにお客が増え本日は完売と言った。後ろを振り返ってみたら、後部の椅子席までぎっしりと入っていた。そして、抽選会では5名に三三さんからのプレゼントがもらえるとのこと。直々の贈り物なんてそう手に入るものではないはず。期待は膨らんでしまった。

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良かった!「隠し剣 鬼の爪」

先ほどTVで放映された「隠し剣 鬼の爪」(原作 藤沢周平 監督 山田洋二 主演 永瀬正敏)を観終わった。ラストシーンは素敵。ハッピーエンドはやっぱり良いな~。

藤沢周平作品の映画は2度目。昨秋、女性が主人公の「山桜」を見ているが、藤沢作品の主題がわかった気がする。侍としての生き方を貫く主人公。悪徳役人を仕置き人のように始末する。質素だがつましく凛として生活する下級武士の様子等。かつての日本人の美しさを映し出していると感ずる。

ブログ仲間に藤沢周平の作品のファンがいるのだが、その方の思いが分かった気がする。藤沢作品を今度は本で味わおうと考えている。

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成田山節分会2009

1月下旬、スーパーで節分の豆を並べてあるのを見て節分会を思い出した。八街に引っ越して成田に比較的近いので、有名な成田山の節分会は毎年気になっていた。が、参加したことは一度もない。

近年やってくる朝青竜や白鳳等の関取衆に加え、今年のNHK大河ドラマ「天地人」からは誰がやってくるのだろう?楽しみにしている時代劇ドラマだからいつになく気になって、成田山新勝寺のHPを覗いてみた。

主人公「兼継」役の妻夫木聡の他にその「弟・与七」役の小泉孝太郎、「お船」役の常盤貴子、「景勝の妹・華姫」役の相武沙季、「謎の女・初音」役の長澤まさみと私の好きな俳優陣が多くやってくる。

というわけで、友人を誘って、新勝寺の豆まきを見に出かけた。Dsc00366

相当混むだろうし、朝早くから場所を確保せねばと9時前に出発。駐車場も近くは満車だろ うとちょっと離れたショッピングモールに止めて歩いていくつもりが、道路は意外と?混んでおらず参道にある駐車場も空きがあり嬉しい誤算。境内には9時半過ぎに到着した。

Dsc00370 人もさることながらまず警察官(機動隊)の数に驚いた。すでに人だかりは出来ていて、警察官らがロープ代りに縦横に手をつなぎ(正式には吊り輪のような輪っかどうしを握っている)、人間ロープで人の列の整理と安全を守っている。仕事とはいえ、今日一日同じ場所に立っているのだなぁと大変さを思った。私たちもこんな方たちに支えられて安全に参加できるのだと有り難く感じた。

TV等で見た記憶では本堂の欄干越しに豆を投げると思いこんでいたが、成田山の場合、本堂前の広場の中央に本堂までの特設の演台が縦に長く作られ(ちょうど歌舞伎などの花道みたい)招待された年男衆や関取、俳優等はそこから豆まきをするようだ。

Dsc00371 私たちは人の流れに乗って歩いていたら、正面の本堂に向かって演台の右側に到達。オバサンパワーを全開にし、隙間を通って前へ前へ。とうとう演台の最前列近くに到達した。あとは正面に誰が来るか?だが、こればかりは始まらないとわからない1回目の豆まきまではおよそ2時間!!(゚ロ゚屮)屮、ひたすら待つのみ。この日は予報に反して晴れ、風も無く暖かい。寒さは感じない。待っている間に二人で話すうち、豆は真下にはあまり来ないかもね?私はカメラで写真を撮るからさらに豆を受けとれないかも?並ぶのに夢中でお参りしてなかったね!などと心配が出てきた。その間にはスピーカーを手にした警察官らが盛んに「おさないこと、下に落ちた豆を拾わないこと」と注意を促していた。長いようだったが、あっという間に時間が経った。

続きを読んでくださいね!「天地人」の出演者の写真をUPします!ただし、この日のカメラレンズ、何か汚れが付いているのか中央付近がみなボケて写ってます。ご容赦くださいませι(´Д`υ)アセアセ

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