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2009/02/23

チェ 39歳別れの手紙

前篇の「チェ 28歳の革命」を見てから3週間後、後編の「チェ 39歳別れの手紙」を見た。

Dsc00413 前篇に比べ、後編はゲバラたちのゲリラ隊がどんどん窮地に追い込まれ、最終的にボリビア政府軍に捕らわれてしまう。隊長のゲバラは戦犯裁判もなく、捕らわれた翌日あっけなく処刑されてしまった。結末は判っていて号泣するかと予想していたが、あっさり銃殺されてしまい、私自身も静かな涙を流す最後だった。

映画はキューバ革命を成功(1959年1月3日)に導いた6年後、キューバ共産党の発足式から始まる。そこにはカストロと並ぶはずのゲバラの姿が無い。彼はその半年ほど前にカストロに手紙を残しキューバを去っていたのだ。噂が噂を呼び、カストロとの不仲説さえ流れだし、ついにカストロはゲバラから彼に宛てた手紙を発足式の場で読み上げ公表した。その中身はキューバにおける地位、市民権を放棄し、新たな戦場へと旅立つ決意とともにキューバへの熱烈な愛情を示して書かれていた。

ゲバラは手紙を残しキューバを去った翌年、変装しボリビアに侵入した。現地のゲリラたちを革命戦士として訓練し、第2のキューバ革命を興そうと闘志に燃えていた。しかし、その目論見は次々と崩れ始めてしまう。支援を当てにしていたボリビア共産党が及び腰で武装闘争を拒否。厳しい訓練に耐えられず脱走したものが現れ、彼らから政府軍にゲリラの情報が漏れていく。それでも、一時ゲバラの部隊は政府軍と遭遇し大勝利をおさめたりした。次第に力をつけているゲバラ隊に政府軍はアメリカの全面的支援を得、対ゲリラ用特殊部隊の育成を進めた。緒戦を優勢に戦ったゲバラたちも展開した地帯が山脈と渓谷の過疎地で補給路や連絡路が難しく、食料や医薬品の不足から兵士たちの士気を失わせていく上、ゲバラ自身も喘息の発作に苦しんだりした。頼みの住人は山間部では生活は貧しいが政権の政策に甘んじゲリラ隊によそよそしく協力的でなかった。鉱山労働者ら戦闘的な人民は首都付近が本拠地であり地理的に連携しにくい上、先手を打って政府軍が武力で弾圧、容赦なく虐殺を行った。もう一つの隊ホアキン隊と離れ離れになり、連絡が取れないまま両隊は分断状態に。ホアキン隊は農民の通報によりある川を渡っているところを全員銃撃された。孤立無援のゲバラ隊はユロ渓谷で政府軍に包囲されゲバラは囚われ、イゲラ村に護送。翌日、最高司令官からの指令の電話を受け、村民も見守る中、射殺により公開処刑が執行された。1967年10月9日(ボリビア潜入341日目)、ゲバラは革命に殉じ、39歳の生涯を閉じた。

キューバ革命の成功までの前篇と比べ、なんと暗い後篇の内容だろう(u_u。)

ゲバラがカストロに宛てた手紙の内容を一部、抜粋して見る。

『フィデル(注:カストロのファーストネーム

・・・・・・・・。死んだ時は誰に連絡するかと聞かれたとき___

死の現実性を突き付けられ慄然とした 後に それは真実だと知った

真の革命であれば 勝利か死しかないのだ

彼の生涯で<キューバ革命の勝利>も <不成功に終わったボリビアでの革命による死>も<真の革命>だったのだ。

『今 世界の他の国が___  私の ささやかな助力を求めている

君はキューバの責任者だからできないが 私にはできる

別れの時が来たのだ』

若いころから南米を中心に何度か旅をしたゲバラは自分の住む南アメリカの国々の悲惨な現状を知り、このままではいけない!これらの国をなんとか救いたいという思いを抱くようになり革命家として変貌していくのだ。見果てぬ夢に敢えて挑戦するゲバラの考えの核芯は帝国主義を廃絶することであり、それを支えるのは私利私欲を捨てひたすら社会主義のために日夜尽力する価値観だった。(映画のパンフより一部文章を載せてます)

普通の人ならそうは思ってもそんなに大きなことをするのは不可能だとあきらめてしまうところだろうが、ゲバラは純粋にその信念を生涯を通じて貫き通す人だったのだ。

人々の生活を変えるために突き進み、それが自分の命をかけても価値あることと信じて・・・。なかなかできることではない!今でいう「ブレない」人間だったのだ。ボリビアでの革命は失敗に終わり若い命を奪われたが、ある意味彼は幸せな生き方をした、充実した人生だとも思える。

この映画は彼の残したあらゆる日記や資料をもとに忠実に描かれたそうだが、そのためドキュメンタリー風でたんたんとストーリーが流れジャングルのような山あいのシーンが多い。だから興味のない人には映画としては退屈にさえ感じるかも知れない。ゲバラを知る上で余計なエンターテイメント性を欲しないでほしい。ゲバラの半生を純粋に見てほしい。できれば、一度映画を見ただけでは理解しにくいので、映画のパンフレットを購入するのをお勧めする。映画では描かれてないゲバラの部分も知り得、ストーリーも文字で再現。映画で見たシーンを思い出して一層理解できる。映画のいくつかのシーンが写真で載せられていて、主演のベニチオ・デル・トロが渋くてまたいいのだ。

土曜日の映画館だったが、硬派の映画のせいか観客がまばら。ゲバラと言う偉大な革命家がいたということを多くの人に知ってほしいのに・・・(´;ω;`)ウウ・・・

私にとってはすごく有意義な映画だった。

追記:ゲバラは無類の読書家だったらしい。ゲリラ根拠地で読書するゲバラを写した写真はどこでも見られたそうだ。ゲリラ戦士に読み書きができるか尋ねたり、教えるシーンが多く出た(主に前篇)がうなずける。絶えず自らも勉強していたのだと思うと一層ゲバラが魅力的な人だという思いが強くなった。

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コメント

タムさん、色々とありがとうございました
☆⌒(*^∇゜)v

▽浜辺の月さんへ
月さんこそゲバラの映画を見ての記事は、心から感動されたことがひしひしと伝わる文章を書かれ、読んでいて心動かされました。

ゲバラのことを知らなかった私ですが、今回の映画をきっかけに知ることができて本当に良かったと感じています。

普通なら、わずかな人たちによって一国の政治をひっくり返すなんてはなから無理と考えるのに、純粋にその思いや力を信じて命を投げうって実行するパワーはものすごいものがあります。
その根底には貧困に苦しむ民を救いたいという人間愛が非常に強いものでしたね。

私は尊敬する偉大な人として今後「ゲバラ」を上位にしていきたいと思います。

月さん、トラックバックをかけてくださるということですね。ありがとうございます!
私の方からもかけさせていただきますね。でも、私もトラックバックの仕方を忘れています。調べてトライしてみます!

わーー、タムさん、素敵にまとめましたね♪
☆:・☆::・’ ☆::・’☆::・’☆::・‏
真実と、感動がよく伝わります。
できれば、チェ・ゲバラのことは、多くの人に
知って欲しいですね~~。
確かに硬い映画ですが、感動はたくさんあります。
後でトラバックさせて下さい。
随分トラバックしていないので、少し調べながらします。

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