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2009年7月

2009/07/05

映画「剱岳 点の記」 と TVドラマ[官僚たちの夏」

先日、「剱岳 点の記」(原作 新田次郎)を見に行ってきた。日露戦争後の明治39年(1906年)陸軍は国防のために日本地図の完成を急ぎ、最後の空白地点を埋めるための「陸軍の威信にかけて剱岳の初登頂と測量を果たせ」という命令を受けた測量士たちの命をかけた記録の映画だ。

「死の山」と恐れられている剱岳はその険しさのため多くの測量士をもってしても未踏峰のまま。日本山岳会も登頂を計画しており、「山岳会にも負けてはならぬ」という厳命をも受ける。

しかし、その道のりは想像を絶する。映画は派手さはなく、ほとんどが山岳地帯での映像だ。晴れた日や秋の紅葉の山々は美しいが、山の天気は変わりやすく、雨や雪の降るシーン、特に豪雨や吹雪でのシーンは恐ろしさがひしひしとこちらにも伝わってくる。その当時の粗末な登山用具に測量のための重い器具を持ちの登山は実際どんなに困難だっただろうと想像する。時には自信を失い、時には焦って事故を起こし、命をかけてまでの測量をする意味は?等疑心暗鬼になる。そんな中でも、家族や同僚、先輩などの励ましを糧に各人が少しづつ成長し、仲間意識も強靭になり、不屈の闘志で挑戦し続ける姿。名誉でも利のためでもなく、仕事に誇りを持って挑む男たちに私たちが失くしつつある日本人の心を描いた秀作の映画だと思う。映画のパンフを購入するが、ロケも季節ごとに何度も山を登り、その当時の測量隊が登った山々を忠実に登って「テント生活」も余儀なくされたそうだ。

測量士柴崎の主演に浅野忠信、山の案内人宇治に香川照之、測夫生田に松田龍平。特に私は宇治役の香川照之が存在感抜群だと思った。よい映画だった。

TVドラマ「官僚たちの夏」は本日7月5日より始まるドラマで、番専の特別番組を見たが、「日本国民のため」に仕事に取り組む姿にどこか先の映画に通ずる気がして今夜から見てみようと思っている。後日、またこのドラマに関しての記事も書くつもりだ!

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2009/07/03

浜離宮

浜離宮は正式名称を「「浜離宮恩賜公園」と言う。徳川将軍家の庭園として築かれ「浜御殿」、明治維新後は皇室の離宮として「浜離宮」と変えたとある。

Hamrikyuu2 海水を引き入れた潮入りの池とふたつの鴨場を持つ庭園。夏というせいもあるが、全般に常緑樹が多いように感じた。特に松は立派な木が多く、パンフレットによると六代将軍家宣が庭園を大改修したおりに植えられた樹齢300年の松がいまなお堂々とその姿を残している。

潮入りの池に浮かぶ中島のお茶屋では抹茶で煎じたお茶と和菓子を有料で味わうことができる。お腹が減った私たち(私&夫)は暑いし昼食を摂りたくて、先を急いだ。それにしても、中島のお茶屋のバックにそびえたつ高層ビル群。時代のコントラスト(現代平成と江戸時代)が見事だ。

池には小魚がうようよいる。びっくりしたことにこの池に「う」がいたこと。長良川の「鵜飼い」で有名なあの「」がいるのだ。魚を追って、素潜りして体がしばらく見えなくなる。数秒後にまた水面に体を現す。海の近くで見かけるのはカモメが多いが、鵜がいるということも知った。

園内は広くすべてを見て回りたいと思っていたが、相方がお腹をすかし期限が悪くなってきたので今回はさっと見てこの地を後にした。私とて暑さで早く涼しい場所で冷たい水をごくごく飲みたくなっていた。JR新橋駅方面へ向かった。

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墨田川下り

梅雨の晴れ間の土曜日、「隅田川」の水上バスに乗船した。こちらの船に乗るのは初体験でわくわく。

まずは上野に出て、終了間近の「日本の美術館名品展」を鑑賞した。日本人の画家の作品が圧倒的に多い中、有名な西洋画家の作品も結構展示されていた。ピカソ、ルノアール、モネ、セザンヌ、シャガール等。ものすごい作品の数に、後半は私の知らない日本人画家たちの作品が多く、インパクトを受ける絵画は少なく、ちょっとトーンダウンでの鑑賞となった。飾られる以上何かの良さや素晴らしさがあるのだろうが、素人の私には鑑賞力が弱いのか伝わらなかった。

見終えると昼前30分。お腹はそれほどすいていない。そこで、そのまま歩いて浅草に出てそこで昼食にしようと考えた。この日は気温が30度を超える暑~い日!日陰日陰と歩く。そこで気がついたことは、上野から浅草に歩く間に(浅草通り)「仏具・神具」を扱う店が多いのに気がついた。秋葉原のように問屋街なのだろうか?線香かお香の良い匂いが流れてきた。

Dsc00738 浅草の水上乗り場へ時刻表を見に行くと間もなく出ると聞いて、昼食は後に回し船を待つことにした。すでに待つ人の行列ができていた。対岸に有名なオブジェが目立つアサヒビールの本社がある。金色はビールの泡のイメージというが、私にはどうしても・・・(笑)

10分ほど待つとその船がやってきた。予想よりもかDsc00741なり大きい。暑いけど、絶対展望デッキに乗りたいと思ったが、すでに席は埋まってしまって、仕方なく2階の席へ。涼しいかと思ったが、予想よりゆっくりと動く船のため2階席はあまり風が入らなかった。

途中からは展望デッキに上がり写真を撮る。風が涼しく、眺めも最高。でも、ハプニングが・・デジカメのバッテリーが切れてしまったのだ。仕方なく、後半は携帯カメラでの撮影となってしまった。Dsc00742 

カメラで撮ると、晴れてはいるがどうもスモッグがかかったような空だ。墨田川は想像していたよりも幅が広かった。羨ましいな~と感じたのは川の両端に散策小道が永遠に続いていること。ウォーキングが日課になっている夫婦にとって、飽きることなくすごく長く歩けそうな気がするのだ。そうそう、この脇の道はよくTVドラマのロケ地で出てくるところでもある。

Dsc00748 この水上バスは日の出桟橋が終点だが、私たちは「浜離宮」で下船した。

Sumidagawa

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