ディック・フランシス氏、逝去
競馬シリーズでおなじみ、イギリスのミステリー作家ディック・フランシスさんが2010年2月14日、満89歳で亡くなられたそうだ。
ディック・フランシスと聞いても「誰なの?その人」と思われる方は多いと思う。私も10年ほど前まで全く知らない作家だった。
図書館主催の「ミステリーを読もう!」という企画の講演会に参加した時、ミステリーを専門とする評論家・茶木則夫氏が彼の作品を紹介したのをきっかけに、ディックフランシスの競馬シリーズを読んだ。それからしばらくハマってしまったのが、この作家だ。
彼はかつて本場イギリスの競馬騎手(障害専門)だった。その後、エリザベス女王の専属騎手も経験がある。引退後、競馬の新聞記者をした後、競馬を題材にしたミステリーを書き作家デビュー。
茶木さんが紹介した時、競馬を知らなくても充分楽しめる小説だとおっしゃったので試しに読み始めた。競馬を知らない私でも本当に面白く、それからは次から次へと借りたものだ。競馬シリーズは30作品位あるのだが、図書館にある彼の本は、ほぼ読破したと思う。
この作家の作品は早川書房が出版。ユニークなのはその邦題だ。「本命」「大穴」(←彼の初版本)「重賞」「血統」「試走」等、競馬関連の言葉で漢字2文字なことである。たいへん覚えやすい!
ここ数年は体調を崩しながらも年に一冊、2009年まで創作していたという。
日本では知る人しか知られていなかったが、エドガー賞は数回、アメリカ推理小説賞なども受賞している。
どれでもよいから彼の作品が映画製作されないかな~とハマった頃はよく思ったものだ。
亡くなられた後でもよいからできないものかな~、今でもその思いはある。私にとってそれほど面白い作品ばかりだったから・・・。
読まなくなった後もまだ作品を書き続けていたことを知り、また久しぶりに読みたくなってきた。図書館にその後の本が入っているだろうか?
ディック・フランシスさんのご冥福をお祈りいたします
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