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書道の錬成会

最近の記事では遊び(旅、ドライブ等)ばかりが多い。でも、この夏は唯一、自分の趣味&実益を兼ねた書道の勉強会に参加した。ほぼ1か月前の事で記事にするのがすっかり遅くなったが・・・。私が所属する書道会は毎年行うもので、昨年に引き続き参加した。

昨年の時点で「五段」。初級・上級・師範・支部長クラスがあり、上級クラスに参加した。半切(掛け軸などにするくらいの大きさ・長さの紙のサイズ)では指導者の先生からまだまだ紙に慣れていないと批評された。父が書道教室を開いていて以前は父に習っていた。父が亡くなってからは独学で練習していたが、昇段試験を受けても受けても受からなかった。もんもんとしていたが、やはり自分だけの世界では限界があると強く感じ、錬成会が終わってからその中で指導されていた先生の門をたたき、昨年9月よりその教室に通い始めた。やはり井の中の蛙だった私。知らないことがたくさんで多くを学ばせて頂いた。

先生の指導の成果でその後二度あった昇段試験では順調に受かり、六段そして準師範まで上がることができた。あらためて先生には感謝したい。

そして今年。例年とはやり方がずいぶんと変わり、クラスも初級・上級・古典研究・篆刻の部となった。今年は「古典研究の部」での参加となった。

※以下の文は専門的になり退屈でわからないかもしれませんがお許しを!

幕張のホテルを会場にして、3日間連続で午前9時から午後4時まであるのだが、

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一日目 現在勉強している古典の書体を法帖から抜き取り半紙に書く

二日目 昨日抜き取った字(20字)を半切に書く

三日目 与えられた漢詩を自分の勉強している書体から集字(20

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字)して半切に書く、これが大変だった。前日から集字辞典や勉強している法帖からその字を見つけだしコピーして紙に貼りつけたり・・・。これは至難の業だ。実際、その字にあてはまるものが無く、篇や旁の同じものから一部を集字したり、まったくない場合はその

008字体のニュアンスを使用して想像で書く等。これだけでも一作業。こんな勉強法もあるのだと知ることができただけでも良かった。

最終日は午前中に半切の創作作品を仕上げ、午後は講師による各作品の品評会。自分の作品を批評されるのはとても恥ずかしいが、丁寧に各作品を批評してくださり、他の方の作品の良いところ、悪いところを指摘くださることは特に勉強になった。

今年の古典研究の部の錬成会は、展覧会等に出品するときの創作方法になるな~と。恥かしいことに私はいまだに展覧会に出品したことがない。出品するにはまだまだしなければいけないことがたくさんある。古典のいろんな書体を勉強して自分に合うまたは好きな書体を見つけ出さないと・・・。

それを考えると生きているうちに出品はできないかも?(笑)まだまだ、先生に手本を書いていただいてしか書けない私・・・情けない。

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因みに今勉強している書体は「龍門二十品」の中の「牛橛造像記」というもの。中国・北魏の時代の帝の側近の妻が亡き息子の「牛橛」を供養するために弥勒像を作った時の記録が書かれているもの。これらの字は四角形に構えた力強い重厚な様式を学ぶ楷書の字体です。

師範になるには本当にまだまだ時間がかかりそうだ。

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←「牛橛造像記」の一部

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コメント

▽浜辺の月さんへ
>何かをとことんまでやって行くその生き方が
いいですよね。

いや、師範になったわけではありません。これからが正念場となるそうです。果たしてとことんまでやりぬけるか?!
まだまだ修行中です。でも、字を書くことに集中している時の気分が私は好きです

投稿: タム | 2014/09/25 21:14

遅くなりましたが、書道6段、準師範合格
おめでとうございます。
書のことは分かりませんが、相当の努力と
継続が必要な世界ですね。
タムさんの書かれている言葉で書を書いて
いると無になるところがいいと仰って
いますね。
素晴らしいですよね。
中々無にはなれないことが多いわたしですが、
何かをとことんまでやって行くその生き方が
いいですよね。

投稿: 浜辺の月 | 2014/09/25 17:16

▽トムジェリさんへ
準師範までは皆さんなんとか昇段するそうですが、師範になるのは大変と聞いてます。試験は今まで以上に課題が出されほとんどの方が何度も挑戦をしてやっと合格するのだとか・・・。私はまだまだ勉強不足。次の昇段試験までは古典のたくさんの字形を習って楽しみ、自信が付いたら受けようと思っています。
そうそうs、ホテルのお弁当は三日間どんなものが出るか楽しみにしてました。これは一日目の中華弁当でした。

投稿: タム | 2014/09/19 21:00

準師範合格おめでとうございます!
写真を拝見すると、多くの方が錬成会に参加されているのですね。
書のことは、あまり分かりませんので、
幕の内弁当の写真に、ほっとしている私ですよ(苦笑)

投稿: トムジェリ | 2014/09/17 10:59

▽tomokoさんへ
父は元気なころに「自力でも三段位まではいく」だろうと言ってました。それが、二段の頃だったかな?三段になった頃に亡くなってしまい、後は独学でした。やはり五段になるまでは何年もかかり限界を感じ始めていました。義父の世話等もあって自力で続けるしかなく、その後義父も亡くなったことで時間も取れるようになり習い出しました。
やはり知らなかったことが多く、いろいろ学ぶことができました。一つの書を時間をかけて学ぶのことの大切さも知り、今はその字を書くのが楽しくなってます。
全国的に共通の段ではありませんから今の段位がすごいとは言い切れません。まだまだ奥が深くって死ぬまでにやりきれないと思いますが、続けていきたいと思っています。
書を書いている時って「無」に成れる気がします。そこが魅力でもあります。夢中になっている何かに共通することかもしれませんが・・・。

▽ももりさんへ
書家でもあるももりさんの前でお恥ずかしい作品を出してしまって、穴があったら入りたいです。
まだまだ勉強中って段階です。高校まで続けていた書を一旦やめてしまって、40半ばから細々と始めた次第。本格的に取り組むようになって1年。ひよっこです。でも、できるとこまで続けたいと考えてます。

▽おばさん様へ
そんなそんなご謙遜を!!!おばさん様のシニアライフは人生経験を積まれた上に成り立っている充実された生き方だと尊敬しています。
それになんと親孝行の息子さんたち。(ブログの記事内容から)思いやりのある子供たちを育てただけでも素晴らしい教育をされたことが、実証されているではありませんか!

我が家の息子たちにも習字を教えましたが、ぎゅうぎゅうと教え込んだためすごく嫌いにさせてしまい、中学途中で投げ出されてしまったそれを引き戻すこともできずあきらめてしまった私は子育て、大失敗です

投稿: タム | 2014/09/07 16:29

書をおやりになっていらしたのね
無知の私ですので少し難しかったですが
拝見し前向きに勉強する姿勢は
しっかり学びました  感謝です
幼いころからの環境もまた大切だとすれば
私は子供たちに何も残してやっていないな
精一杯生きている姿ぐらいしかないな

投稿: おばさん | 2014/09/07 10:39

お・お・お・・・書道ですか。「牛橛造像記」ですか。北魏ですね。龍門の石窟群は見に行ったことがあります。初めての海外旅行で30年以上前でした。書道をカンカンになってやっていたころ・・・20才後半から、今ではもう50年にもなります。文革の看板がまだ残っていたころです。書道をやっておいて本当に、本当に好かったといつも思っています。私も父が書道をやっていました。書は文化そのもの。オッソロシク広い分野の文化と出会います。それが私を豊かに・・・それなりに・・・豊かにしてくれたと信じています。

投稿: 山口ももり | 2014/09/07 08:37

タムさん、凄~い!
書道をされている方は私には尊敬する人なんですが、その中でも六段という腕前は想像だに出来ません

投稿: tomoko | 2014/09/07 08:09

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