広島・倉敷の旅③平和公園
駅の目の前にそれはあった。
原子爆弾の衝撃を真上から受け骨組みだけ残して焼き尽くされた産業奨励館。ドームの形をしっかり残した骨組みだけが特に印象深い。
ドーム前を元安川が流れる。爆撃後、やけどを負った市民が水を求めて川に入り、その後、川は死体で埋め尽くされたとどこかで聞いたことを思いだし想像してしまった(u_u。)・・・
川沿いに歩くと間もなく元安橋がありそれを渡ると「平和記念公園」内に入った。まず、目に入ってきたのは「原爆の子の像」だ。原爆の犠牲になった全ての子どもたちの慰霊像。その下のブースにはたくさんの千羽鶴がつるされていた。この公園には貴重なモニュメント慰霊碑があるのだが、資料館の見学もあり残念だが全部を見ることはできずじまい。
「原爆死没者慰霊碑」
原爆都市ヒロシマの平和都市としての再生を願って建てられた慰霊碑。28万人を超える原爆死没者の名簿が納められている。毎年、その名が書き加えられている。
「平和の灯」
この写真の中央にかすかに赤く見えるものは「火」。(よ~く見て探してください!)核兵器が地球上から無くなるまで燃やし続けられる「祈りの火」だ。先日の核拡散防止会議は4週間もの時間をかけても話し合いは決烈してしまった。┐( ̄ヘ ̄)┌いつになったらこの火は消せるのだろうか??
毎年の「平和記念式典」の中継で映される場所だ。外国人のカップルがこの前で祈っていた。それに続いて私たちも祈った。慰霊碑の向こうに原爆ドームが入るように建てられていた。目指す「平和記念資料館」は慰霊碑のすぐ後ろに有った。
「平和記念資料館」は広島に原爆が投下された日を物語る資料を多数展示している。現在、東館は改修工事中で本館のみの見学となる。入館料は¥50と安い。もっと取ってもいいと思う。営利目的ではないというのが慎ましく好ましいなぁ。写真撮影を尋ねるとフラッシュだけたかなければOKとのこと!ヨシッ、撮るぞ~と満々で入っていった。
まずはじめに、大きな大きなきのこ雲の写真に圧倒された。館内はかなり見学者がいた。特に外国人が目立った。皆、真剣に資料や解説の文章に見入っている。そして、話す人もほとんどおらず、話したとしても小さな声でひそひそと・・・。始めは撮っていた写真もなんだか撮っていい雰囲気ではなく感じ、止めてしまった。外国の人が熱心に見学していることは原爆国としてうれしく思う。それ以上に広島以外の人、戦争を経験していない日本人こそもっと見学に訪れてほしいと思った。
見学を終えて出てきたら5時を回っていた。ホテルのシャトルバスが広島駅を6時に出発することになっている。路面電車でまた向かう方法もあるが戻るのにちょっと距離を感じて、目の前のタクシーに乗ることに。ちょっと市内、渋滞があったが 5時半には着く。少々待って、バスが早めに来てくれて助かる。後から、外国の観光客も数人乗り込んできた。バスで30分弱、今日の宿泊地「グランドプリンス広島」に到着。広島は温泉が無いようで景色を優先し、海辺のホテルを「じゃらん」のネットで予約。夕・朝の食事付きの割安料金だった。
部屋は10F、海側で眺めがよかった。
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