《原爆記念日》8/6は過ぎてしまいましたが、今年はあの忌まわしい原爆投下から75年目となります。本日8/9は「長崎原爆の日」です。
新型コロナウイルスの感染が地方にまで拡がりをみせ日毎に全国感染者数を更新する中でこの話題は陰が薄くなりがちですが、核軍縮が中々進まない世界でせめて世界で唯一原爆の恐ろしさを知る日本国民として忘れてはならない夏の日なので記事に挙げます!!!


👆 「長崎原爆祈念式典」NHK総合テレビ中継より
8/6 東京新聞 社説より 「忘却にあらがう夏」
広島のボランティアグループのリーダー三登さんの話から始まる。
三登さんは胎内被爆者。高校の英語教師の時、語り部「沼田鈴子」さんの語りに感銘。この人の後を継ごうと決心する。定年を数年残して教師を辞め、14年間、手作りの資料を持ち広島平和記念公園に通い詰め、特に海外からの観光客に〈被爆の実相〉を語っている方だ。
ところが今年はコロナ禍の為、キャンセルが相次いでいる。それでも〈一期一会の出会い〉を求めて原爆ドームの前に立つことをやめていない。
「原爆を落としたのはどの国ですか?」と聞く若い女性がいた、ドームの前で万歳三唱した団体もあったと言う。〈忘却の彼方で人は過ちを繰り返す〉三登さんが伝えることを止める事ができない理由らしい。
平和記念資料館の出口の真ん中にアオギリの木がある。そのアオギリは熱線で焼かれ、爆風で幹の半分をえぐられた。ところが、その傷を自ら包み込み新しい樹皮を張り今の場所に移植された。三登さんを語り部と導いた沼田鈴子さんは22歳の時に働く逓信局で被爆。左足も失った上に婚約者も戦死し、自殺を考えた。そんな時に職場のアオギリが懸命に再生していく姿を目にし、生きる勇気を取り戻したと言う。そして「証言は平和の種まき」と言いながら絶望と再生の体験を学生らに伝え続けた「アオギリの語り部」と呼ばれた。
〈アオギリはこんなに大火傷をしても生きているのよ。一生懸命に生きなくてはいけないと、懸命に力を出しているのです〉〈事実をしっかりと見つめる力をもち、ものの見える人、ヒロシマの見える人になってください。しっかりと自己学習して、なにかの形でヒロシマを伝えてください〉と。私達も生きて、学んで、伝えていかねばならない。ヒロシマ、ナガサキを、核兵器の愚かさを。コロナに沈む夏だが、特に被爆アオギリが今も無言で伝え続ける再生への希望も伝えなければ!
こう、締められた社説だった。
我が家は5年前の原爆投下70年に広島を訪れ原爆ドーム、平和記念公園、そして原爆資料館にも行った。特に息子にも見せたかったのでそれは良かったが、知っていれば実際のアオギリも目にしたかったなぁ。今思うとガイドさんに実体験の話を聞けばもっと鮮明に原爆の恐ろしさが伝わってきたかなとも思われすごく残念だ。またいつか(早くしないと実体験された方も居なくなるかも?)訪れて語り部の方の話を聞きたい。
話は変わるが、元TBSのアナウンサー久保田智子さん。私はいつも笑顔のすごく感じの良いアナウンサーだったと記憶していている。いつの間にか退職して現在、「原爆体験継承者」として活躍されているそうだ。忘却されないよう引継ぐ若い人たちもいる事をありがたく思う。
そして、8/9夕方15:50よりNHK総合で
アニメ映画「この世界の片隅に」が放映される。
昨年も同じような頃に放映していて何気に見始めて、引き込まれてしまい最後まで見た記憶がある。
原爆の恐ろしさをこれでもかと見せつけるわけでなく、その頃の広島に生きていた庶民を淡々と綴っている辺りが魅力かな?
主人公のすずさんの声を演じる〈のん〉さんの気張らず、力の抜けた感じが魅力となっている気もする。
もちろん、また見ようと思うし、録画予約もした。
じわじわとくるので、良かったら見てみてください🙇
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